喜田家

地域で愛されている和菓子本舗「喜田家」

千住の地にお店を創業したのが昭和30年、50年の長きにわたり地域の方々に愛され続けている和菓子本舗が喜田家です。
現在、足立区内に20店舗を構えている人気店です。

終戦から10年、創業者が妻と二人で始めた和菓子店でした。
創業者は戦争で兵隊に行った時、乗馬の練習をさえられて、どうにもこうにも不器用でまっとうにのることもできず、上官からお前は何をやらせてもだめなので、食料係りをしろといわれたことがあったそうです。
料理についてはこうして経験があったのですが、終戦後、物資が何もない時代に苦労して、粉と砂糖を何とか手に入れて、栗饅頭を作って売ったところ、当時は甘いものなんてまず口に入ることがない時代だったため、飛ぶように売れたといいます。

その後、喜田家の原点となるどら焼きにたどり着くまでには、終戦後という時代の中、かなりの御苦労があったようです。
始めのうちはみんなカメみたいな形になってしまったといいますが、そのうちに、生来持っている根性と栗饅頭を飛ぶようにうったという腕で、ようやくおいしいどら焼きを完成させたといいます。
こうした創業者の努力があり、地元の方にずっと愛される喜田家ができたのです。

おついたちのお菓子

むかしの商家は、おついたち(朔日)を非常に大切にしていたといます。
このおついたちは、今月も無事、おついたちを迎える事が出来たと喜びの気持ちと感謝の気持ちを表す日で、この時無病息災でまた1ヵ月、過ごせるようにと特別なお菓子やお赤飯などを食べたといいます。

喜田家は、このおついたちの文化を大切にしていこうと考えています。
お客様の幸せと健康を祈念して、おついたちの日には、特別なお菓子を作っています。
毎月、おついたちのその日だけに販売されるお菓子です。
これは食べてみたいお菓子です。

喜田家の定番伝統の菓子、どら焼き初宿

喜田家の原点となっているどら焼き、初宿は昭和30年、千住寿町に店を開いた創業者が苦労に苦労を重ねて作り上げた伝統の味です。
皮には埼玉県産の上質な小麦粉を利用し、アカシアの蜂蜜を加え口どけがいい優しい焼き上がりのどら焼きです。

べったり甘いというどら焼きではなく、ふんわりと程よい甘さが人気で、材料と製法にこだわっている喜田家の心を感じる伝統の味です。
江戸時代、千住が陸奥への玄関口となっていたことから、一番目の宿場として栄えたといいます。
その名にちなみ、初宿という名のどら焼きです。

小倉餡にきんとんあん、栗が一粒入ったどら焼きなど、喜田家の近隣に住む方々にはなじみの深い懐かしの味といえるのかもしれません。
美味しいどら焼きは今も大人気で、日ごろのおやつ、またご贈答にも利用されています。