老松

菓子を通して京文化を今に伝える「老松」

老松は菓子店の老舗です。
京都の歴史と文化を伝えるツールと考えている老松です。
有職会御調進所「老松」として有職儀式典礼に基づいた婚礼菓子、茶席の菓子など、古くから美しい和菓子を提供しています。

京菓子というのは、伝統を踏まえつつ、素材や形に新しいものを少しずつ取り入れてきています。
新しい菓子もあれば、伝統を守った菓子もある、それが京菓子です。

季節に応じた菓子を提供するという事も京都の菓子のよい部分で、例えば、夏甘糖など日本で昔から作られてきた伝統的な季節のお菓子など造り続けています。
老松はそんな伝統的な菓子、さらに新しい創作菓子などを作っています。

老松の菓子・御所車

材料に拘り、昔ながらの製法を守って作っている老松の菓子は非常に美しい形をしています。
小豆の餡を白雪糕で坡み、昔ながらの三丁型と呼ばれる木型を使い、御所車の文様を押すという押紋菓子です。
江戸時代中頃、米粉が持っている滋養を活かした宗教的菓子として発展したのが、紋菓です。

老松の押紋菓子の包装紙には明治初期の京都の古地図が記されており、しおりには江戸時代の御所の公家屋敷の様子が図にしてわかりやすく説明されています。
当時の暮らしがどのようなものだったのか、そういったことも老松は御菓子を通じて知らせてくれるのです。

美しい茶席の菓子

老松は古くから茶席の菓子を作っています。
茶道と共に発展して京都の菓子にとって、茶席に出すお菓子は特別なものです。
茶席の際に飾られる掛軸がテーマとなり、一席ごとに作られます。
濃茶の主菓子、薄茶の干菓子、それぞれ季節に応じて様々な菓子があります。

例えば1月は花びら餅、2月は咲き分け、3月は弥生の節句、菜種きんとんなどの季節を感じる主菓子です。
4月の主菓子は弥生、美しい桜の形をしたほんのりピンク色の主菓子です。
5月は唐衣、6月は水牡丹・・・というように、美しく季節感のあるお菓子が作られます。
干菓子についてもそれぞれの季節に合ったものが用意されます。
京菓子は美しく繊細、見る人を楽しませてくれます。

気軽にいただける季節のお菓子

日ごろ、行事ごとに気軽に自宅でいただける御菓子、そんな菓子も老松にあります。
五月のお節句には柏餅や粽を頂きます。

また、家族に嬉しいことがあった時、特別なことがあった時、老松の菓子を買っていかれる方が多いのです。
特別な日じゃなくても、ちょっと甘いものが食べたくなったというとき、老松の菓子は選ばれてきました。
美味しいお菓子を常に提供する、特別な日、特別な場所への菓子を提供する、その場にあった美しい菓子を和菓子の伝統に沿って提供してくれるのが老松です。